訪問看護ステーションオハナ

「外に出たくないんです。」…ところで、外ってそんなにいいところでしたっけ?

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「外に出たくないんです。」…
ところで、外ってそんなにいいところでしたっけ?

「外に出たくないんです。」…ところで、外ってそんなにいいところでしたっけ?

2026/11/03

どーも、黄色い制服が目印!
名古屋市天白区元八事の訪問看護ステーションオハナです。

突然ですが。

休日、朝から一歩も外に出なかったこと、ありませんか?

私はあります。

気づいたら夕方。

「あれ? 今日、何してたっけ?」

……いや、何もしていないわけではないんです。

洗濯もしたし、スマホも見たし、冷蔵庫も開けた。

冷蔵庫なんて、特に用事もないのに3回くらい開けました。

家の中では、けっこう活動しているんです。

さて、今日は「外に出ない方」のお話。

訪問看護やリハビリの現場でも、外出する機会が少ない方の暮らしについて考えることがあります。

でも、そもそも、

外に出ないことって、そんなに悪いことなんでしょうか?

訪問看護ステーションオハナ

拠点を名古屋市に置いて、訪問看護サービスを提供しております。「在宅でのリハビリを希望する」「生活を少しだけ手伝ってほしい」など、ご利用者様ごとのニーズにしっかりと寄り添ってまいります。

訪問看護ステーションオハナ

〒468-0066
愛知県名古屋市天白区元八事3丁目18

052-990-4674

「少しは外に出たら?」が、ちょっと重い。

例えば、こんなやり取り。

「最近、お父さんが全然外に出なくて」

心配そうに話すご家族。

一方、お父さんはテレビを見ながら、

「別に困ってないよ」

と、ひと言。

「散歩くらいしたら?」

『別に行くところないし』

「買い物でも行けば?」

『欲しいものないし』

「じゃあ、気分転換に!」

『ここで十分気分転換できてるよ』

……強い。

なかなかの鉄壁です。

でも、ちょっと考えてみると。

お父さんの言い分にも、一理あります。

行きたい場所がないのに、外に出ろと言われても。

目的地のないお出かけって、意外と難しいんですよね。

 

家が好きなのか。外が嫌なのか。

ここで、少し気になることがあります。

同じ「外に出ない」でも、理由は人によって違うということ。

例えば。

家で過ごすのが好き。

一人の時間が落ち着く。

外出の準備が面倒。

歩くと疲れる。

転ぶのが怖い。

トイレが心配。

人と会うのがしんどい。

昔はよく出かけていたけれど、最近は何となく気が進まない。

どれも、ありそうな話です。

でも、理由が違えば、必要な関わり方も違ってきます。

家が好きな人に、無理やり散歩をすすめる。

歩くのが怖い人に、「気分転換になるから」と外出をすすめる。

人と会うのがつらい人に、「みんなと交流しましょう」とすすめる。

……なんだか、少し話がかみ合っていません。

「外に出ない」という結果は同じでも、その手前にある事情は全然違う。

ここを、私は見落としたくないんです。

 

リハビリ職、つい散歩をすすめがち問題。

リハビリと聞くと、歩く練習を思い浮かべる方もいると思います。

もちろん、歩くことは大切です。

身体を動かす機会が減ると、筋力や体力が落ちることもあります。

だから、つい言いたくなるんです。

「少し歩いてみませんか?」

でも、返事は、

「どこまで?」

……たしかに。

「家の前までとか」

「何しに?」

……たしかに。

「運動のために」

「家の中じゃダメ?」

……。

リハビリ職、目的地を見失いました。

もちろん、家の中でできる運動もあります。

外を歩くことにも、家の中で身体を動かすことにも、それぞれ意味があります。

大切なのは、外出そのものをゴールにしてしまわないこと。

その人が何をしたいのか。

何に困っているのか。

そこから考える必要があるんですよね。

 

「出かけたい場所」が、ないわけじゃなかったり。

例えば、散歩には興味がなくても、

昔よく通っていた喫茶店の話になると、急に饒舌になる。

好きだった花の話になると、庭の様子を気にし始める。

「買い物は面倒」と言っていたのに、好きなお菓子の話になると、ちょっと楽しそう。

そんなことも考えられます。

「外に出たいですか?」より、「何が好きですか?」の方が、話が広がることもある。

とはいえ、好きなものが見つかったからといって、すぐに外出につながるわけではありません。

喫茶店の話は好き。

でも、行くのは面倒。

……それも、あります。

人間、そんなに単純じゃありません。

だから、昔好きだったことや、今楽しんでいることを聞きながら、少しずつその人の暮らしを知っていく。

そういう時間も、大切だと思います。

 

看護師が来た。なのに、世間話が始まった。

訪問看護というと、血圧を測ったり、身体の状態を確認したり。

そんなイメージがあるかもしれません。

もちろん、それも大切な仕事です。

でも、暮らしの中で気になることは、それだけではありません。

最近、食欲はどうだろう。

夜は眠れているだろうか。

身体に痛みはないだろうか。

外に出なくなったのは、いつ頃からだろう。

何かきっかけがあったのだろうか。

そして、本人は今の暮らしをどう感じているのだろう。

そんなことを、会話の中から少しずつ知っていくこともあります。

ただし、いきなり質問攻めにするのも違います。

「なぜ外に出ないんですか?」

「いつからですか?」

「何が原因ですか?」

「これからどうしたいですか?」

……面接でしょうか。

私だったら、ちょっと身構えます。

何気ない世間話の中に、その人の大切にしていることが見えてくる場合もあるんです。

心配している家族の方が疲れている?

ここで忘れたくないのが、ご家族のこと。

「このまま歩けなくなったらどうしよう」

「人と話さなくなって大丈夫かな」

「何か楽しみを見つけてほしい」

そんな思いがあるかもしれません。

だから声をかける。

でも、本人は動かない。

もう一度声をかける。

やっぱり動かない。

そして、つい、

「だから、少しは外に出なさいって言ってるでしょ!」

……言いたくなりますよね。

心配しているからこそです。

ただ、本人には本人の気持ちがあります。

家族には家族の心配があります。

どちらかが間違っているというより、見えているものが違うのかもしれません。

だから、家族だけで何とかしようとせず、周りの人や専門職と一緒に考えることも一つの方法です。

玄関を出たら、大成功?

では、外出が難しい方に対して、何ができるのでしょう。

玄関まで歩いてみる。

窓を開けて外の空気を感じる。

ベランダで花を見る。

家の中で好きなことをする。

誰かと少し話してみる。

あるいは、今日は何もしない。

その人の状態や希望によって、できることも、やりたいことも違います。

ただし、玄関まで行けたから成功、行けなかったから失敗、という話でもありません。

本人が外出を望んでいないなら、まずはその気持ちを知ることが大切です。

外出したいのに身体の問題でできないなら、そこには支援できることがあるかもしれません。

人と関わること自体がつらいなら、急がずに安心できる関係を考える必要があるかもしれません。

「外に出す方法」を探す前に、「外に出ない理由」を知る。

遠回りに見えて、実は大事なことなんですね。

ところで、外に出たら何をしましょう?

「外に出ないんです」

そんな相談を聞くと、つい外出する方法を考えたくなります。

でも、外に出ることだけが、その方の幸せとは限りません。

家で本を読むのが好きな人。

テレビを見るのが楽しみな人。

家族と過ごす時間が好きな人。

一人で静かに過ごしたい人。

いろんな暮らし方があります。

もちろん、身体や心の不調が隠れていないか、
生活に困りごとが生まれていないかは気にかけたいところです。

でも、「外出している人が正解、家にいる人は不正解」ではないと思うんです。

外出が必要な人もいれば、まずは家の中で安心して過ごせることが大切な人もいる。

その人が何を大事にしているのか。

そこから考えていきたいですね。

それにしても。

「気分転換に外へ出ましょう!」

と言いながら、休日は家でゴロゴロしている私たち……。

まずは自分が散歩してから言った方が、説得力がありそうです。笑

名古屋市天白区元八事の訪問看護ステーションオハナでは、
ご自宅での暮らしや身体のこと、日常生活の困りごとについても一緒に考えていきます。

黄色い制服を見つけたら超ラッキー。
見た方には、幸運が届くように超絶祈りを捧げますので教えてくださいね。

外出するのが難しい。最近、家から出なくなった。
そんなお悩みも、気軽にオハナシください。

 

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